マタニティ専門鍼灸院 銀のすずは
妊娠初期から産後の方を専門でサポートしています。

産後の抜け毛

出産、お疲れさまでした。
大変だったでしょう。
女性にばかり負担をかけて申し訳ありません。
大変な出産を終え、さらに大変な育児が待っています。

育児は授乳、おむつ替え、沐浴、抱っこ、寝かせつけ、洗濯、さらには育児のための自分のケアなど多岐にわたります。
さらに夫の食事や洗濯、部屋の掃除など家事も一緒になってやってきます。
そして夜の授乳など睡眠不足もあるでしょう。

出産で疲れたといってられないほど忙しいお母さん。
お風呂で髪の毛を洗うと、すごい量の毛が抜ける、抜ける、抜ける。
禿げるんじゃないと心配になる人も多いかと思います。

授乳中だから育毛剤は使えないし・・・。
「髪は女の命」という人がいるほど大切なものですので、慌てちゃいます。

そこで産後の抜け毛についてお話をしていきます。

髪の毛は頭皮から生えています。
産後の抜け毛、ホルモン、美容

上の写真を見るとわかるように、真皮より深い皮下脂肪の毛球があり、その中に毛母細胞、毛乳頭細胞、毛の本体があり、血液によって栄養されていることがわかります。

ではなぜ産後に毛が抜けてしまうのでしょうか?
髪の毛の構造、血行不良、産後の骨盤

1.頭皮に血液が流れていない
2.そもそも貧血気味
3.頭皮が固い
4.髪の毛に必要な栄養が足りていない
5.疲労、睡眠不足

考えられる要素はこのあたりかと思います。

1の頭皮の血流は産後どうなっているのでしょうか?
出産は多少なりとも出血を伴い、貧血を起こします。
また産後は授乳によって貧血が進行します。
さらに疲労や睡眠不足により代謝が落ち、血流が悪くなります。
そこで、血流改善するためにマッサージや針灸が友好的です。

2の貧血は産後のママには当然の付いて回ってきます。
何せ、出産と授乳をしているので仕方ありません。
貧血の改善は日々の生活習慣の改善が重要です。
ヘモグロビンの話は今までに何度か出てきていますので参照していただきたいと思います。
貧血について

鉄分とタンパク質、ビタミン、そして水分を補給します。

3の頭皮は、毛が生えてくる、毛の栄養が流れる場所ですので固すぎると毛にとって居心地がよくありません。
柔軟な頭皮を作り上げる必要があります。
ただでさえ、血液が少ないため、流れるものが少ないのです。
1同様、マッサージや針灸を使うと良いでしょう。

4の栄養に関しては、当たり前ですが、血液中の栄養が頭皮に注ぎ、毛を栄養します。
良質で十分な血液が必要であることは大前提です。
産後は授乳で栄養を取られます。
しかも忙しく、自分の食事を準備できず、簡単なもので済ませてしまう傾向があります。
さらに夜中も授乳があるため睡眠不足もセットでついてきます。
結果、栄養不足と自律神経の乱れが起こります。
そこで食事を見直す必要があります。

5の疲労や睡眠不足は産後ママにはとても大きいダメージを与えます。
結果、ストレスとなり、ホルモンバランスを崩します。
それが原因となって毛の発育に影響を与えます。
ストレスが身体に与える影響について下記をご覧ください。
ストレスについて
活性酸素が悪さをするのです。
ストレス解消は永遠のテーマかもしれませんが、発散方法を見出しましょう。

さて、血流改善、頭皮の柔らかさは針灸やマッサージで解消できますので、第3者がお手伝いできます。
貧血改善と栄養改善はご自身で頑張らなくてはなりません。

そこで栄養の話をしていきます。
出産のダメージと授乳による栄養不足を戻すことが最優先であり、通常の身体になります。
産後の抜け毛に関しては、通常の身体より最良の状態にする必要があります。

まずは、私たちの肉体の構成成分は
水分:60%
タンパク質:20%
脂質:15%

これで95%です。
残りの5%にビタミン、ミネラル、糖質、ホルモンなど少量のものがたくさんあるわけです。
とはいえ、私たちの身体のほとんどは水分、タンパク質、脂質からできています。
この3つが三種の神器であり、体に満ち溢れているかどうかが重要です。
これは髪の毛も同様です。
三種の神器で満ち溢れている人は、残りの5%に着手していきましょう。

すべての成分が必要なのですが、髪の毛にポイントを絞っていきます。

・L‐グルタミン酸:タンパク質を構成するアミノ酸のうち、最も広く大量に存在するアミノ酸の一つ。
C5H9NO4
傷の修復、Lグルタミン酸、免疫力向上
主な働きは・・・
筋肉のタンパク質合成を促す
病気や傷の修復を促す
免疫力向上
疲労、気分の落ち込みを軽減、知能を高める
胃腸などの消化器系の機能と構造を保つ
アルコール中毒抑制
インポテンツの改善

・タウリン:あらゆる臓器に存在していて、体重の0.1%(体重60kgなら60g)に相当し、そのうち、脳、心臓、肝臓、骨格筋、網膜に多く含まれる。
体内で作り出すことができるアミノ酸ですが、あまり効率よく作り出すことができない。
中国の神農本草経に記載のある牛黄(牛の胆石)にも含まれ、昔から滋養強壮として利用されていた。
C2H7NO3S
主な働きは・・・
ホメオスタシスを整える
疲労回復
動脈硬化を予防
血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす
高血圧を予防
睡眠の質を向上、むくみを予防・改善、便秘を改善
肝臓の解毒能力を強化、アルコール障害にも効果的
インスリン分泌を促進し糖尿病の予防・治療に有効
視力の衰えを防ぎ、新生児の脳や網膜の発育を助ける
記憶力向上

・亜鉛:体内に約2g含まれ、ほとんど筋肉と骨にあり、皮膚、肝臓、膵臓、前立腺などの多くの臓器に存在し、さまざまな酵素の構成要素。
主な働きは・・・
味覚を正常に保つ
抗酸化作用
免疫力の向上
成長発育
髪や肌の健康維持
生殖器の改善
うつ状態の緩和

・鉄:体内に約3gあり、そのうち約65%は血液中のヘモグロビンの構成成分となり、酸素運搬という重要な役割を果たしています。
主な働きは・・・
貧血予防

・ビタミンB:B1、B2、B3、B6、葉酸、B12、ビオチン、パントテン酸、コリン、パラアミノ安息香酸、イノシトール
主な働きは・・・
エネルギー生成、健康的なホモシステイン代謝(メチオニン、葉酸、B6、B12)の維持、神経システムの健康促進

・ビタミンC:仕事量の多い水溶性ビタミン。
C6H8O6
主な働きは・・・
抗酸化作用
鉄の吸収を助け、貧血予防
コラーゲン生成
血圧やコレステロールを正常にする
美肌、美白効果
こちらも参照ください。
ビタミンC

・ビタミンD:脂溶性ビタミンの一種で、サンシャインビタミンという。
ホルモンバランス
免疫力アップ
ダイエット
筋力アップ
カルシウムの吸収促進による強い骨と歯
こちらも参照ください。
ビタミンD

・ビタミンE:脂溶性ビタミンであるビタミンEは、脂質とともに腸管からリンパ管を経由して体内に吸収される。
主な働きは・・・
抗酸化作用
過酸化脂質の生成を抑制し、血管を健康に保つ
血中のLDLコレステロールの酸化を抑制
赤血球の破壊を防ぐ
老化防止
血管拡張を促し、血管内で血液が凝固するのを防ぐ

・ナイアシン:ビタミンB3とも呼ばれ、ニコチン酸とニコチンアミドの2種類がある。
主な働きは
エネルギー作り
血管拡張作用
脂質や糖質の分解
皮膚や粘膜の炎症を防ぐ
神経症状を防ぐ
こちらも参照ください。
ナイアシン

すべて体が作られるために必要な成分です。
食事やサプリを駆使し、髪の毛が育つために必要な栄養素の補給を頑張りましょう!!!

そして、良質な栄養をたくさん含んだ血液を頭皮にしっかり送ってあげることが大切です。
銀のすず